トップページ
案件情報
M&Aとは
M&Aオールが選ばれる理由
業界特化M&A
ご相談の流れ・料金
M&Aの実例・インタビュー M&Aコラム よくあるご質問
まずはお気軽にご相談ください
02

M&Aを成功へと導くのは
親身に相談できるコンサルタント

株式会社give&give
創業者 成島陽子

譲渡企業様

株式会社give&give

2015年3月創業。千葉県を中心として、「ことり保育園」を日吉台、成田駅スカイタウン、勝田台、公津の杜、本八幡の5つの場所に展開。少人数制で子供、保護者、職員の距離を近くしているのが特徴となっている。地域密着型の運営方針が多くの保護者からの支持を得た。英語教育には特に力を入れており、日常的に英語に触れる機会を増やして子供の好奇心を刺激するプログラムは、創業者の留学経験が存分に活かされている。

創業者 成島 陽子

大分県日田市出身。関西外語短期大学米英語学科を卒業後、空港旅客サービスに入社。英語を本格的に学びたいとカリフォルニアに留学した。語学学校から試験を経てコミュニティカレッジに入学し、外国語の習得に邁進。帰国後はTBSの番組制作会社に入社し、翻訳や通訳など語学経験を活かして番組制作に貢献した。結婚、出産を機に退職し、子育てに専念。保育園のフランチャイズを個人事業主としてスタートし、2015年に小規模保育事業が始まったタイミングで法人化した。


Interview CASE.02

専業主婦から保育園経営を始めたきっかけを教えてください。

25歳で結婚し、4人の子供に恵まれて何不自由ない生活を送っていました。しかし4人目の子供が生まれた1年半後、夫にがんが見つかりました。医者からは余命3カ月と宣告され、それから8カ月ほどで他界してしまったのです。
そのとき長男は中学生でした。教育費や生活費を自分で稼ぐ必要がありました。留学経験があるとはいえ、就労経験が薄かったために仕事が見つけるのに苦労しました。ふとしたときに見つけたのが、「保育園の経営者になりませんか?」という新聞広告です。

保育園のフランチャイズ加盟の募集ですね?

そうです、これだと思いました。私は子供も子育ても好きです。英語ができるので教育に役立てることができます。また、大切な家族を失った経験があるので、命や家族の尊さがわかります。専業主婦や働く母親、シングルマザーの大変さや悩みも知っています。自分の人生経験がすべて活かせる仕事だと思いました。

日吉台園が1つ目となりました。

経営の基礎も業界の知識もない状態からのスタートでした。朝はセミナーに参加し、それが終わると集客するためにチラシを配るのです。夜遅くまで本を読んで経営のノウハウを学び、業界の情報収集をしました。
成田駅前のスカイタウンに3つ目の保育園をオープンしたタイミングで小規模保育事業が始まりました。開業してからちょうど3年が経過したころです。スカイタウンは認可が下りたのですが、他の保育園は下りませんでした。認可保育園は補助金が出るメリットがありますが、何より親への信用力に差が生じます。
私は自治体が許認可を与える過程と、実際の現場との間に溝があるように感じていました。それは書類で埋められるものではありません。その溝を理解してもらうため、市長や市議会に直訴しました。

※画像はイメージです

その努力が実り、すべての保育園で認可を得たことで経営は安定しました。

事業が軌道に乗ってしばらくすると、経営学を学ぶ息子からM&Aの話を聞きました。
今は業績が安定していますが、日本の少子化は深刻です。今後、子供の数が減って保育園の経営が傾くようなことになれば、スタッフの数を減らして運営しようとするかもしれません。施設が老朽化する可能性もあります。そうすれば、子供たちが危険な目に遭うことも考えられます。資本力のある会社のもとで保育園を存続させることが、すべての人の幸せにつながるのではないかと思うようになりました。

そこでM&A仲介の会社に相談したのですね?

数社とコンタクトをとりました。他社のM&Aコンサルタントは基本的に“押し”が強く、親身になって相談できる相手とは言えませんでした。
私はM&Aを成功させるポイントはコンサルタントの人柄だと思っています。よほどの実業家でもない限り、会社を売る経験を何度も繰り返す人はいません。保育園の子供たちはどうなるのか、スタッフの雇用は守られるのか、私自身が何をすれば良いのか、何もわからないのです。専門用語で煙に巻くのではなく、一つひとつ悩みを丁寧に聞いてくれるイノベーションリーダーズのコンサルタントの存在は頼もしかったです。
書類の手続きが遅れ、先方に迷惑をかけたことがありましたが、それを誠心誠意相手に伝えていただき、破談にならないよう取り計らってもくれました。

エスオーユーホールディングス様に譲渡を決めた要因は何ですか?

資本力があり、すでに保育園の経営をしている実績があることです。また、代表の人柄にも魅力を感じました。経営者としての芯の強さがあり、日本の未来を支える保育事業に情熱を傾けていました。保護者の就業率向上のために保育園が必要だという考え方は、私が日本の課題として感じていたものと合致します。この会社であれば、安心して保育園を預けられると思いました。

M&Aを実際にやってみていかがでしたか?

これまで通り経営を続けながら、M&Aのプロジェクトも進行するという行動力や体力が必要になります。人間は決断したタイミングは強い意思を持っているものですが、時間の経過とともに緩みます。M&Aは孤独で負担のかかる仕事です。意思を貫き通すためにも迅速に動くことが重要です。その点、コンサルタントが伴走者としてついていただいたことには感謝しています。不安や疑問はその都度払拭してくれました。
M&Aによって資本力の強い会社の傘下に入り、労務や経理などの管理業務が円滑に進むようになりました。備品の購入や設備投資にかかる経費の要望も柔軟に聞き入れていただけるため、教育や安全対策への配慮がこれまで以上にできるようになったと感じています。

M&Aで苦労した点はありますか?

事業の引継ぎです。私は現在、顧問として会社に残っています。会社を売却した後のことはあまり語られませんが、保育園を存続させるためにも引継ぎを完璧に行う必要があります。各所の連携がとれるよう間に入り、交渉や相談、連絡を行っています。人の間に入って話をする頻度は、経営していたころよりも今の方が多いかもしれません。M&Aを検討している人は、引継ぎが欠かせないことをぜひ知ってほしいです。

今後の予定は?

成田駅近くに「Dining Bar 月華」というお店をオープンしました。経営者仲間が集まれればと思い、作ったお店です。7席ほどの小ぢんまりとしたダイニングバーで、お客さんと近い距離で色々な話ができるので楽しく過ごしています。
M&Aが節目となり、人生の新たな一歩を踏み出すことができました。会社を売却したことで、理想を実現するための資金や時間の余裕が得られました。M&A後はゆとりのある生活も考えましたが、やはり経営をしたいという思いが頭から離れませんでした。今は新たな事業を育てるために忙しい毎日を送っています。