M&Aコラム COLUMN
2018.11.01 コラム

米マイケル・コースが21億ドルで「ヴェルサーチ」買収確定

「マイケル・コース(Michael Kors)」は9月25日、イタリアの有名ブランド「ヴェルサーチ(Versace)」を買収すると発表。

米マイケル・コースが、21億ドルで「ヴェルサーチ」買収確定

21億ドル(約2400億円)を投じ、全株式を取得

【AFP=時事】「マイケル・コース(Michael Kors)」は9月25日、イタリアの有名ブランド「ヴェルサーチ(Versace)」を買収すると発表。「マイケル・コース」は昨年人気のシューズブランド「ジミー チュー(Jimmy Choo)」を買収しており、ファッション業界で世界的に有名なブランドを傘下にまた一つ傘下に収める。

 米国にルーツを持ち、本社を英国ロンドンに構える「マイケル・コース」は声明で、21億ドル(約2371億3200万円)で買収すると発表した。

「マイケル・コース」のジョン・アイドル(John Idol)CEOは声明で以下のように述べている。

「『ヴェルサーチ』を我々のラグジュアリーブランドグループに迎えることができとてもうれしいです。今後の成長に全力で取り組みます」と、さらに「我々のリソースを導入することで、『ヴェルサーチ』の収益は20億ドル(約2258億2000万円)増加するでしょう」と述べた。また、「『マイケル・コース』と『ジミー チュー』の強み、そして『ヴェルサーチ』の取得により、今後何年も収益と売上の増加を実現できます」

 また、アイドル氏は、「ヴェルサーチ」グループのアーティスティック・ディレクター兼副社長であるドナテッラ・ヴェルサーチ(Donatella Versace)氏について、今後もクリエイティブ面でブランドをけん引していくとした。彼女の「アイコニックなスタイル」が「『ヴェルサーチ』のデザインの審美眼の核である」と語っている。

 ドナテッラは、この買収は「『ヴェルサーチ』の長期的成功には不可欠なものだった」し、「明確なビジョンを持ち、力強く熱心なリーダーとして敬服してきた、ジョン・アイドル氏が率いるグループに加わることを楽しみにしている」と声明で述べた。

この買収劇をどう解釈するのか?

 老舗のブランドが続々と、資本力があり今の市場でのマーケティング力が強く、売り方がうまい会社の傘下に入りつつある。高級ブランド品を持つことがかっこいいと言う概念は、私たち40代より以前の世代での価値観のような気がする。20代特に前半などの若い世代を見ると、働き方の価値観の違いからはじまって、持っているものも高級品よりもカジュアルなファッションを好むような傾向がある。

 M&Aにおいても、かつて大きな支持をされていた老舗と言われるブランドが、生活変化による市場変化で商品の売り上げが伸びずに自分たちでは成長戦略が描けず、第三者の傘下に入ると言う選択を行っている。

 経営者が変わると、視座も変わり売上高伸び率をどこまで上昇させるのかが注目される。M&Aは、先ずは売買金額などが目に入ってくるが、今後新ヴェルサーチがどのような展開で復活劇をとげるのか注目したい。

この記事の編集者

村田 理恵 M&Aコンサルタント
株式会社 INNOVATION LEADERS 代表取締役

起業後、起業家向けのインタビューTV番組を運営。さらに、上場会社のIR部門に特化したIR動画制作を展開。その他、新規事業開発を行い自社コンテンツもM&Aを利用し売却。
現在は、サンプリングメディア「プレゼント付録」事業を展開。また、冠婚葬祭業界のM&A仲介実績では年間2桁の実績値を誇る<M&Aオール>を展開中。