YouTuber帝国UUUM崩壊の内幕、裏で進んでいた計画とは？

UUUM（ウーム）は、日本で一番大きなYouTuber事務所だった。HIKAKINやはじめしゃちょーなど、有名なクリエイターをたくさん抱えていた。でも、2025年2月17日、UUUMはついに上場をやめ、フリークアウトという会社のものになった。

なぜUUUMは上場をやめたのか？ 理由はシンプルだ。もう、YouTubeだけではお金を稼ぎにくくなったのだ。

時代の変化

YouTubeは、昔は長い動画が主流だった。広告もたくさんついて、YouTuberも事務所も大もうけできた。でも、時代が変わった。TikTokやYouTube Shortsのような短い動画が人気になり、広告の仕組みも変わった。短い動画は広告が少ない。そのせいで、YouTuberの収入も減り、UUUMも儲からなくなった。

さらに、今は事務所に入らなくても成功できる時代だ。昔は機材や編集のサポートが必要だったが、今はスマホ1台で動画を作れる。わざわざ事務所に所属しなくても、自分で活動するクリエイターが増えた。

こうして、UUUMのビジネスモデルは崩れた。お金は減り、とうとう2023年3月期に2億円近い営業赤字となり、10億円を超える最終赤字に陥ってしまう。

フリークアウトの登場

そこに現れたのがフリークアウトという会社だ。広告やマーケティングを得意とする会社で、「UUUMを買えば、もっと広告で稼げるのでは？」と考えた。フリークアウトは77億円を出してUUUMの半分以上の株を買い、そして2024年にはすべての株を買い取った。

では、フリークアウトの狙いは何か？ それは「データと広告」だ。フリークアウトは広告を出すのが得意で、「この人にはどんな広告を見せれば買ってくれるか？」を分析する技術を持っている。UUUMにはたくさんのYouTuberがいる。つまり、たくさんの視聴者のデータがある。それを活用すれば、もっと効果的な広告が作れる。

さらに、UUUMの管理を効率化し、無駄なコストを減らせば、もう一度利益を出せるかもしれない。そう考えたのだ。

これからUUUMはどうなる？

UUUMは、もう「YouTuber事務所」ではなくなるかもしれない。YouTuberと広告をつなぐ「マーケティング会社」になる可能性が高い。YouTuberにとっては、事務所のあり方が大きく変わることになる。

時代は常に変わる。かつてトップだったUUUMも、その流れには逆らえなかった。フリークアウトの手によって、UUUMは新しい形に生まれ変わろうとしている。でも、それが成功するかどうかは、まだ誰にもわからない。