2025年1月M&A動向　件数と主なニュースを紹介

MARR Onlineによれば、2025年1月の国内におけるM&A件数は337件。2024年1月は323件で、4.3％の増加となっています。日本では利上げ局面に入りましたが、M&Aは活発に行われています。

この記事では、主なM&Aのニュースをピックアップします。

パロマ・リームホールディングスによる富士通ゼネラルの買収

ガス機器大手のパロマ・リームホールディングスが、空調機大手の富士通ゼネラルを約2,566億円で買収しました。この買収により、パロマは富士通ゼネラルのヒートポンプ技術を活用し、次世代製品の開発強化を目指しています。

住友ゴム工業による「ダンロップ」ブランドの取得

住友ゴム工業は、米グッドイヤーから欧米・オセアニアでの「ダンロップ」ブランドを約830億円で取得しました。これにより、同社は「ダンロップ」ブランドのグローバル展開を強化し、全社的なブランド戦略を推進しています。

ベインキャピタルによるジャムコの買収

米投資ファンドのベインキャピタルが、国内の航空機内装材メーカーのジャムコを約451億円で買収しました。この買収は、ジャムコの経営再建と財務基盤の強化を目的としています。

これらの動向から、2025年1月の日本のM&A市場では、企業の事業再編やブランド戦略の強化を目的とした大型取引が目立ちました。特に、非中核事業の選別や環境技術の活用といった戦略的な動きが顕著です。