トランプ関税で金へ逃げる市場、新NISAでできる備えとは？

トランプ前大統領が再び打ち出した関税強化方針が、世界のマーケットに波紋を広げています。
株価は軒並み下落し、米ドルと米国債も値を下げる中、安全資産としての金が買われているのです。
個人投資家にとっても、「守りの資産」としてゴールド投信をNISAでどう活用するかが注目され始めました。

トランプ関税と資産市場：「逃避先」としての金

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2025年春、トランプ氏は再び高率関税を主張。中国製品だけでなく、鉄鋼、自動車、半導体などへの追加関税も辞さない構えを見せています。これを受けて市場は次のように反応しました。

 

○米株式市場：製造業や輸出企業を中心に下落傾向
○米ドル：対円・ユーロで軟調
○米国債利回り：売られて価格下落
○金価格：1トロイオンス＝2,400ドルを突破し、過去最高水準へ

 

 

株式、米国債、米ドルのトリプル安に見舞われました。株安局面で、安全資産と言われてきた米国債が売られるのは異例中の異例。逃げ場を失った投資家が実物資産である金に逃げている様子がわかります。

新NISAで選べる！金（ゴールド）連動ファンド

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「金に投資したい」と思っても、金現物の保管は現実的ではありません。
そこで注目されるのが、NISA口座で買えるゴールド連動の投資信託。以下に代表的なものを紹介します。

 

■iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド
ETF連動型
金価格に連動、シンプルでわかりやすい
信託報酬（目安）：約0.5%

 

■三菱UFJ ゴールドファンド（為替ヘッジあり／なし）
現物型
為替ヘッジの有無が選べる、初心者にも人気
信託報酬（目安）：約1.0%

 

■ピクテ・ゴールド
金鉱株型
金鉱株の上昇益を狙える、リスクはやや高め
信託報酬（目安）：約0.8％

 

○価格に忠実に連動したい人 → iシェアーズ型
○為替変動が気になる人 → 為替ヘッジ型を選択
○ハイリターン志向 → 金鉱株型

 

これらのファンドは、新NISAで購入可能です。一部は積立枠にも対応していますが、証券会社によって異なるため、口座を持つ証券会社で事前確認してください。

金は、暴落から資産を守る「盾」となるだけでなく、混乱期の中で値上がりする「逆張りの矛」でもあります。トランプ関税による市場の動揺は、長期資産形成の中で「金に投資する意義」を見直すきっかけとなりました。

新NISAでは年間240万円の成長投資枠があります。そこにゴールドという”守備的な1枚”を加えてみるのはいかがでしょうか。
地政学の荒波の中で、静かに輝きを増す資産が、あなたのポートフォリオを支えてくれるかもしれません。