「いつまで社長を続けますか？」— その不安、今すぐ手放す方法とは？

このページにたどり着いたあなたは、跡継ぎを真剣に考える時期にきたのではないでしょうか。

社長が長く会社に居座ると、組織にも自分にも悪影響が出てしまいます。誰もが「自分がいなきゃ」と思うものですが、決してそんなことはありません。むしろ、社長が退かないことで後継者が育たず、経営が硬直化し、社員の士気も下がることもあるのです。

特に若手が「上が詰まっている」と感じれば、優秀な人材が流出します。投資家や取引先も、変化できない会社に魅力を感じなくもなります。さらに、年を取ると判断が鈍り、新しい挑戦を避けてしまいます。結果として、事業が停滞してしまうのです。

迫りくる組織の硬直化

社長が長年培ってきたスタイルはもちろん一貫性があり、安定した経営には有効です。

ただ、世の中は日々変化しています。新しい発想や市場に対する柔軟なアプローチを受け入れていかなければ、企業としての競争力は徐々に失われてしまうのです。特に今は、デジタル化やサステナビリティのような大きな潮流に即応する力が求められる時代です。

経営判断のスピードと質についても時代に合わせる必要があります。年齢を重ねるとともに、どうしてもリスクを取る意欲や新たな挑戦に対するエネルギーは落ちてしまいます。これは自然なことですし、誰にでも訪れる変化です。だからこそ、その変化を受け入れ、次の世代にバトンを渡すという英断が、会社を未来へつなぐ一歩になるのです。

組織の行くべき道を示すのが創業者の役目

では、いつ引退すべきか？  もちろん決まりきった答えはありませんが、60歳前後で後継者を育て、65歳くらいでバトンを渡すのが理想でしょう。

遅くとも70歳までには次世代に託すべき。会長や相談役として支えるのはいいですが、新リーダーの邪魔はしないこと。

誰もが会社を託すときは悩むものですが、経営者の最大の仕事は「スムーズにバトンを渡すこと」。自分が組織のトップに立ち続けるのは、決して会社のためにはなりません。引き際を考えながら、会社を成長させていく。次世代がしっかり走れるよう、道を整えてやるのもリーダーの務めなのです。

次の時代に向けた一歩を、歩み始めませんか？ その決断は、社長が築いてきた大切な会社がこれからも長く発展し続けるための礎となるはずです。